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私が借金を全て返済できたことは、有り得ないぐらいに不思議な現実です。収入が不安定な中、おそらく２年だか３年程度も毎月のように月末に定められた金額を用意し続けたのです。派遣会社なんてその時期にはほとんど役に立ちませんでした。スロットで勝利して、返済を楽にしようとも試みましたが、それはほとんど逆効果でした。私が返済に苦しんだ理由は、携帯の支払いも関係しています。毎月の携帯電話の支払いが無かったら、それほどまでに悩まなかったと思うのです。電話料金は多くの場合は２千円前後か高くても５０００円以内がほとんどです。この数千円が大したこと無いようでいて、大きな額だったのです。何しろ定期的に給与が振り込まれていた時期とは大きく違って、単発の仕事を見つけては働く繰り返しだったのです。こういう文面を書いているとついつい収入を多めに見積もって嘘も書きたくなりますが、見栄を取り去って本当に事を書いてしまえば、私の人生において後にも先にもここまでひもじい気持ちを感じた期間は無いと思います。食べて行かなければ、体や頭がおかしくなります。空腹をしのぐために炭酸飲料を多く摂ったり様々に頭を使いました。お金が減ることはなるべく減らし、結局は借金した後の生活のが苦しかったはずです。返済は義務的であり、お金を用意できなければ毎月のように督促のようなＴＥＬが自分の家か、もしくは携帯電話に来てしまうわけです。当時、最も恐れていたことが実家に連絡が入ることだったのです。キャッシング先には自分の携帯電話を登録してあるのに、実家に電話が行ってしまう恐ろしさは、２度と体験したくないです。